第1章 ようこそ、ECOの世界へ
だから、この酒場とは長らくお世話になることが決定づけられているわけだ。
「普通の狩りより経験値が上手い場合もあるからなー!!」
「へぇー、受けてみようかな?」
「駄目よ。アミス先生のお使いをすませるのが先よ」
「あっ、すっかり忘れてた」
僕らは、闇羽ちゃん達につれられ、学校のある飛空庭に戻ってきた。
「あら、無事ダークフェザーちゃん達と連れて来てくれて、ありがとうね!」
「大体、私達が自分でやってた気がするわ……」
「そんなこと無いわよ」
「――でも、楽しかったわ。ウィリー・ドゥはあげられないけど……、ウィリー・ドゥのお友達あげる」
貰ったのは、ウィリー・ドゥによくにたピンク色の兎。
心なしか、温かいしプルプルと震えてる気がする……。
(まさか、この子も生きてる?)
「ねぇ、ダークフェザーちゃん。この子生きてるよね!?」
「もちろんよ。ウィリー・ドゥだって生きてるもの」
「生きてる子を無理矢理連れて来てないよね!?」
「同意の上よ」
ウィリー・ドゥのお友達が、4匹揃って凄い勢いで首を左右に振る。
どうやら、彼ら(?) は無理矢理連れてこられた可哀想なウィリー・ドゥらしい。
ちなみに、ウィリー・ドゥというのは、北の国に住み、のんびりと玉を転がしてる平和的なピンク色の兎のモンスターだ。
何故か、ECOの世界の兎は全員玉を転がしながら移動する習性がある。
「それで、次の授業は受けるかしら?」
「その前に、この子達を帰してあげないと……」
そんなことで、僕らはウィリー・ドゥ×4を住処に帰してあげることにした。