第7章 後ろの少年
夕食の材料を買おうと歩いていると小さな後ろ姿が目に入った。気取られないようにそっと近く。
「サースケくんっ!」
「うわっ!」
驚かせることに成功。
キッと振り返ったサスケくんは私を見とめるとため息をついた。
「なんだ…さゆ姉さんか…」
「なんだってなによ…」
以前、3人で修行をした時以来、何度か見かけるたびに話をしたり一緒に修行をしたりした。そのうち、サスケくんは私を姉さんと呼ぶようになった。
私自身弟ができたようで嬉しい。
だが今日は少し様子が違う。どこか落ち込んでいるようだ。
「なんか今日変じゃない?何かあったの?」
「…あのさ……姉さんはシスイさんのこと知ってたよね…?」
「え?うん…」
嫌な予感がする。
「昨日、亡くなったらしいんだ。」
すべての音が消えたような気がした。
真っ先に浮かんだのはシスイさんの顔と昨夜の魂が抜けたような彼。
イタチくん……!
サスケくんにイタチくんの居場所を聞くと駆け出した。