• テキストサイズ

君を追う

第4章 決意






さゆがオレのことを考えてくれてることはわかる。でもオレだって譲れない。お互い無言になってしまった。きっとどちらも折れることはないだろう。


はぁーと大きなため息をつく。


「…じゃあ、俺は絶対に認めない。お前が誰かと組むまで、どんなに強くなったって俺は認めない。だから、だからどうか、頼むから、死ぬなんて言わないでくれ。」
「………はい。」
「じゃあ…」



すっと肩から手を離し、さゆに背を向け歩き出す。


「カカシさん……!ごめんなさい…、ありがとうございます!!!」



こんな時にもお礼を言うのか。


振り返らず手を振った。













ここからだった。
少しずつ、俺たちはギクシャクしていく。


さゆが暗部に入隊してから、お互い忙しくて会う時間がめっきりと減ったのもある。



ほとんど挨拶と軽い会話だけの関係が続いてから2年。



さゆは再び小隊での任務に就くことになる。




でもそこに俺の姿はなかった。










/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp