青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第7章 確信した
よし、今のうち!!
なんて思ったのは一瞬の出来事で、私が後ろを振り向いた次の瞬間には、私の体は宙に浮いていた。
「……へ?」
「こうなったら強行手段アル」
「え、ちょ、ちょっと…」
私を荷物かのように軽々と肩に担ぎ、体育館へと向かう劉。
言っておくが、私は女の子だ。
女子にしては背は高い方で、しかも、こんなことをされるようなキャラではない。
「じ、自分で歩くから!」
「下ろした瞬間に逃げるアル」
だから下ろさない。とでも言うように、劉はジタバタする私など意に介さずに、体育館まで連行した。
む、無念アル…。