青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第6章 神様って
「な、何故じゃあぁぁぁああっっ」
「「……」」
練習が再開されたと同時に、体育館に響き渡ったアゴリラの泣き声。
いつもならば、劉と二人で冷たい視線でも送るのだろうが、今はそうもいかない。
「神様は不公平アル…」
別に存在を信じてるわけではないけど、神様ってホント不公平だよね。
天才に更なる才能を与えてどーすんの。
オイ、紫原曰く神様の藍川。
どーしてくれんだよ、この事態。
収集つかねーだろ。
「ホント、神様は嫌い」
私は小さく呟いた。
それから後日に行われた追試だが、何とか二人は合格点を取り補習は免れた。
しかし、合格したはずの二人が腑に落ちない顔をしていたのは、気づいてないことにしよう。