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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第6章 神様って






――― ガコンっっバキっっ


ガコン?……バキ…?

五対五のゲームをしていた時のこと。

紫原がダンクを決めたと同時に、体育館に響く嫌な音。

ノートに色々と書き込んでいた私は、冷汗を流しながら、その音源を確認するべく顔をあげた。


「紫原ァ!これで何回目だ!!」

「やっちったー。てかゴールがボロいだけなんじゃなーい?」

「ふざけるな!取り替えたのは一週間前だ!!」

「あららー?そーだっけー?」


雅子ちゃんの怒声に対して、いつもながらに緩い紫原の声と全く反省していない顔。

その緩い紫原の手には、ボードから離れたリング。

私は痛くなる頭に手を当てながら、盛大に溜め息を吐いた。


「ちょっとぉ…勘弁してよ…」

「えへへーごめーん」

「鈴佳。これでアツシが壊したゴールは何個目だ?」

「五個目」

「アツシぃー…」


私と福井ちゃんは大きな溜め息。

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