青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第6章 神様って
うーん…紫原のことだから、深い意味なんてないんだろうけど…。
「藍ちんはねー初めて会った時に、こんな大きい俺に全くビビらなかったんだー。それどころかお菓子くれたしー」
「藍川の身長って、めっちゃ小さくなかった?」
「うん。150cmとか言ってたかなー。なのに、自分の首が痛くなるのも気にしないで、ちゃんと俺の目を見て話してくれるしー。誰にでも分け隔てなく優しくてー…あ、でも黄瀬ちんには厳しかったかもー。でもホントすっげぇ優しんだー。しかも元々可愛いのに、笑うともっと可愛くてーいっつもいい匂いするしー」
「誰もアンタの恋愛事情なんか聞いてないんだけど。つか、マジで長い」
「いーじゃーん」
藍川の話をしてる時の紫原の顔は、本当に恋してる男の子って感じ。
紫原にとって、藍川は女神みたいな存在なのかもしれない。
現にミサで紫原は神様を「藍ちん」と言ってたわけだし。
そりゃ、『女王』は負けるわけだ。
なんせ相手は『女神』だし。