• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第3章 キライだ



だが、今日もサボればそろそろ監督から大目玉を喰らいそうだし(いや、正直いつも喰らってる)、監視役の劉まで(いつものように)怒られるだろう。


「今日は行きますよ。行けばいいんでしょ?行けば」

「相変わらず言い方は腹立つけど、サボる気がねーならいいわ」


福井ちゃんは、この一年で私の気まぐれさにもこの態度にも慣れたのか、ハハッと笑う。


「でも、顔合わせが終わったら帰ってもいい?」

「ダメに決まってんだろ。今日から紫原も練習に参加するってんのに、鈴佳が居なくてどーすんだよ」

「その紫原が居るから嫌なんだけど」

「なんじゃ。まだ拗ねとるんか、枝尾は」

「朝からずっとこんな調子アル」


三人は「はぁ…」と溜め息をつくが、私の知ったこっちゃない。

兎に角嫌なものは嫌。

顔も見たくない。

だから帰る。

それが私のポリシーだ。


「兎に角!今日は絶対にダメだ」

「どーしても?」

「どーしても。そもそもマネージャーは鈴佳一人だろーが」

「んじゃマネージャー勧誘でもすれば?」


そうしたらもっとサボりやすくなるわけだし、怒られることも減るだろうし。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp