青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第3章 キライだ
そもそも三年生は入学式の片づけのみ参加すればいいし、式典の参加者以外はHRもない。
体育館若しくは部室へ直接行けばいいものを、わざわざ私と劉の…二年の教室まで赴いた理由なんざ、考えなくともわかる。
「流石に今日サボらせるわけにはいかねーからな。ちゃんと居るかの確認」
ほらね?
「監督からの命令じゃし、劉を監視役に付けたとしても、気まぐれ女王様は何をしでかすか分からんからの」
「人を破天荒みたいな言い方すんなよ」
「あながち間違ってないアル」
むっ、なんとも失礼な。
確かに私は気まぐれだ。
それは認める。
真面目に部活には行っているが、どうしても気分が乗らない日は途中で帰るし、酷い時は無断欠席。
そのお蔭で、一年の時からクラスの同じ劉はいつも監督に怒られているらしい。
試合も公式だろうが準公式だろうが練習試合だろうが、気分が乗らなければ、ベンチに入らない。