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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第6章 神様って






「紫原。アンタ、神様って信じる方だったんだね」


ミサもHRも終わり、部活前。

体育館の片づけをしながら、私は紫原を茶化すようにして言った。


「へぇ…マジかよ」

「ほぉ。あの紫原がの…」

「意外すぎるアル」


それを聞いていたアゴリラ、福井ちゃん、劉はそれぞれ少し驚いた顔で紫原を見る。


「ホントなんだよ?さっき一生懸命に祈ってた」

「どーせ、アツシの祈りは『お菓子をいっぱい食べれますように』だろ」

「それ私も思った」


私が、一生懸命にお祈りをしている紫原を見た時と全く同じ感想を、福井ちゃんは言う。

いや、福井ちゃんだけじゃなくて、他の二人も同じことを思っているんだろう。

さて、紫原はどう返すか。


「神様って『お菓子いっぱい食べたいです』ってお願いしたら、叶えてくれんのー?」

「「「「は?」」」」


私たちは全員キョトンとした顔を浮かべた。


「じゃーこれからそーしよーっと」


驚き…というか、不可解…というか、戦慄…というか。

本当に「は?」「え?」みたいな私たちを余所に、紫原は言った。

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