青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第6章 神様って
仕方ないので、紫原は私たちと同行して体育館へ行くことに。
「そーいえば。紫原はテストどーだったの?」
素朴、且つかなり重要な疑問。
見るからに頭の悪そうなコイツだが、赤点を取って追試でも受けられて、挙句に補習とまでなってしまっては、こちらも困る。
一年の教室前の廊下を通りながら、私は紫原に問いかけた。
「どーだったって…順位とか、そーゆーの?」
「いや、赤点を取ったのかどうか」
「はあー?俺が赤点とか取るワケないじゃん」
「「は?」」
「え、その顔なんだし」
なんだし。って…いやいやいや。
赤点を取らないことを、さも当たり前かのように言われても困ります。
私はギリギリだったし、隣の彼なんか二つも取ってますし。
「紫原って…頭悪くないワケ?」
「悪くないってかーいい方だと思うよー?」
「紫原が、アルか!?」
「だって、ほら」
急に立ち止まって、ん。と顎で指した先にあるのは、一年の掲示板。
勿論、そこに貼ってあるのは、期末考査の順位で。