• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第5章 寂しそう




「今大会の反省点だが…」


そして、IH予選終了の翌日の部活はミーティング。

面倒ではあるが、私もスコアを片手に参加中。


「枝尾。何かあるか?」

「は?」

「監督に向かって『は?』とはなんだ」


雅子ちゃんに突然話を振られた私は、驚きのあまりに目を見開いて「は?」とうっかり声を漏らす。

案の定、私は雅子ちゃんの愛刀で成敗を喰らった。


「ったぁ……反省点?何でマネージャーの私に聞くんですか」


これは尤もな反論だ、と思う。

桃井や藍川であれば当たり前のことなのかもしれない。

だが、私は枝尾。

情報収集もできなければ、その分析なんてやったこともない。

精々できるのは、情報操作で桃井たちを惑わすことくらい。


「第三者から見てどう思ったのか、など。些細なことでかまわん」

「些細なことって…」

「わしら選手では気づけんこともあるからの。枝尾から見てどうじゃった?気になることはなかったか?」

「あー…流石はゴリラ。何言ってんのかわかんない」

「枝尾ぉおお!!」

「うるさい」


アゴリラがガタッと立ち上がって叫ぶと、アゴリラは雅子ちゃんの愛刀で殴られた。

シクシクと泣きながら座るアゴリラを、隣に座っていた福井ちゃんが「だから諦めろって」と言いながら慰めていた。

…慰めてんの?

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp