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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第5章 寂しそう






今日からIH予選、秋田県大会。

正直なところ、余裕をぶってるわけでもないけれど、まず県大会は大丈夫だと踏んでいる。

例年、県大会は優勝が当然で全国の切符をいとも簡単に手に入れているし、なんせ今年は紫原が居る。


「初戦から気を引き締めていけ!」

「「「おっす」」」


初戦。

別にいいだろう…とベンチに入る気なんてさらさらなかった私だったが、雅子ちゃんに首根っこを掴まれ、愛刀の虎鉄で脅されたことから、渋々ベンチ入りしていた。

雅子ちゃんの声で、名前の呼ばれたスタメン五人はベンチを立ち、コートへ向かう。


「(私、いてもいなくても変わんないでしょ…)」


声で出さず心の中で呟いたのは、隣に雅子ちゃんが座ってるから。

ウッカリ声に出した日には、雅子ちゃんの愛刀の餌食になることは目に見えている。

案の定、初戦は難なく突破。

翌日からも続く試合で、我らが陽泉は盤石の一位でIH出場を決めた。

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