青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第5章 寂しそう
あの一件が収まった後、坂本さんは二週間の謹慎処分。
私は骨格等には問題なかったのは幸いだが、暫くの間頬は腫れ、顔に青痣まで作っていた。
さらに運の悪いことに、倒れた時に右手首を捻挫までしていたらしく、とことん気分の乗らない日が続いた。
「それでも部活行かなきゃダメ?」
「当たり前アル」
いつものように部室まで並んで歩く劉に問いかけるが、毎日帰ってくる答えは同じ。
てか、雅子ちゃんもよくこんな状態の私を練習に出そうとするよね。
ある意味、感心するわ。マジで。
「予選はすぐそこなんだ。気ぃ引き締めてけよ」
「アンタらはまずマネージャーの心配から始めようか。いつか過労で死ぬよ」
部室前で会った福井ちゃんは言う。