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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第23章 あとがき




私は高校時代、県内ではそこそこに有名でした。

月バスとまではいきませんが、地元の新聞に記事が掲載されたこともあります。

チームも県内では強豪の一つに数えられ、全国大会に出場したこともありました。

しかし、私が高二の時に他のチームの一つ下の代に天才的プレイヤーが偶然揃ってしまい、私のチームはそこからはずっと準優勝止まり…全国には行けなくなりました。


それでも私は諦めず、「いつかきっと…」と思って必死でした。

が、物語の通り。最後のIH予選敗退後、例のあの言葉を言われてしまいました。


――― 「『負けてすみませんでした』とでも言って欲しいのかよ」

――― 「言っておくけど、負けたのはお前のせいだ」

――― 「俺らは単なる『女王様の駒』だったってことか」

――― 「いくら頑張ろうと、結果は変わらない。アイツらには敵わない」


私が実際に言われた言葉です。



悲しいなんてモノではありませんでした。

「どうすれば良かったの?」

「私がもっと頑張ってれば?」

「私がサボりなんてせずにもっと必死になってれば?」

その日、その翌日は一日中泣き続けました。

学校では、物語のように「負けたのは…」との噂も流れましたし、有ること無いこと言われ放題でした。


その噂はすぐになくなりましたし、あれから数年が経ちました。

が、今でもあの時の光景は瞼の裏に焼き付いたまま。

あの言葉は、私の胸に突き刺さったままです。

勿論、その後はバスケ部の元チームメイトとは一切会話なんてしていません。

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