• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第21章 側にいて




……鈴佳の?ドラマみたいな?告白…?

福井ちゃんは携帯を操作する。


『りゅ、劉ーーーっっ』


福井ちゃんの携帯から、私の悲鳴に近い叫び声が聞こえてきた。

ここで漸く私はハッとした。

これは……さっきの私の声じゃん!!


「ちょっ…!福井ちゃん!?と、と、撮ってたの!?最初から!?」

「おう。バッチリだぜ」

「け、消してよ!!」


なんてことをしてくれてんだ。

マジでふざけんな。

誰のせいでこうなったと思ってんだ。

私は劉から離れ、福井ちゃんの携帯に必死に手を伸ばした。

が、その携帯は私の手に渡る前に、紫原の手の中へ。


「ダメだよー。福ちん、後で送ってねー?」

「勿論だ」

「俺にもください」

「当たり前だろ?」

「当たり前じゃない!止めてよ!!」


ピョンピョンと跳んで紫原の手から、なんとか携帯を奪おうとするも、なんせ相手は進撃の紫原。

届くワケもない。

くっそぉ…最悪だ。何で私がこんな目に…!!

これで暫くは冷やかしの的でしかない!!

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp