青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第21章 側にいて
「…んー…ねーねー…よく見えなーい」
「しーっ気づかれてしまうよ」
「…ちょっ…押すなって……」
「こ、コラ……紫原…押す…なぁぁああっ」
「「!?」」
月9にでも出来そうなこのいい雰囲気の中。
それをぶち壊すコソコソとした会話が聞こえてきたかと思えば、茂みの中から雪崩れてきた人の塊。
私と劉は、それをギョッとした顔で見た。
雪崩れてきたのは…言うまでもない。
私を騙した、お馬鹿なバスケ部(OBも含む)四人。
「「……」」
何してんだ。
そんな視線を私と劉は、目の前に倒れ込むお馬鹿さんたちに向けた。