青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第21章 側にいて
こ、これはまさか………。
騙された!?
福井ちゃんとアゴリラ…多分、氷室と紫原もだ。
ミーティング中に二人が携帯を弄ってたのも、絶対福井ちゃんたちと連絡を取ってたからに違いない。
うっわぁ…私ってば、なんてことを…!!
「那麼啊、我們好像因為妨礙的、在這裡失禮(それじゃあ、私たちはお邪魔みたいだから、これで失礼するよ)」
「是、當心(はい、気を付けて)」
放心状態で頭を抱えている私を余所に、親子の会話(中国語)をする劉一家。
ほんの一言二言話すと、劉のご両親は背を向けて行ってしまった。
「鈴佳」
「!」
ご両親の背中を見送った後、劉が私に呼びかける。
だ、ダメダメダメ…!今は劉の顔なんて見れない!!
絶対顔は涙でぐちゃぐちゃだし、真っ赤だし、親の前であんなことしちゃったし…。
穴が有ったら入りたい。とはまさにこのこと。