青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第20章 流れ星に
それから数年後。
ワタシの元へ、日本の高校への留学の話が舞い込んできた。
その話が持ち込まれたと同時に、思い出されたのは、小さい頃のあの女の子の記憶。
会えるワケなんてない。
そう分かってはいたモノの、少しの期待を胸に、ワタシは留学することを決めた。
そして。
『ふぅ…助かったぁ…匿ってくれてありがと!あ、私は枝尾鈴佳』
出会った。
ただ単に同じ名前なのかもしれない。
でも。
この笑顔は、紛れもなくワタシが小さい頃に見たあの女の子と同じモノだった。