青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第20章 流れ星に
そして、目に映った一つの人影に、目玉が飛び出るほどに目を見開いて驚いた。
そこに立っていたのは、男子生徒の劉だからだ。
「ちょっ…劉、何してんの!?」
前にも言ったけど、そこ女子寮の敷地内だから!
バレたら謹慎処分なんだからね!?分かってる!?
思わず大声が出そうになるのを抑え、私は小声で言う。
『流星群。一緒に見るアル』
「はあ?」
『だから、皆で流星群を一緒に見るから迎えに来たアル』
いや、聞こえてたから。
迎えにって…ホント何してんの?
流石にいつか見つかりますからね?
一度ならず二度までも女子寮の敷地内にバレずに侵入できたことは褒めるけども!
てか、皆って誰!?まさかバスケ部の阿呆たち!?
『皆待ってるから、早く下りてくるアル』
「下りてくるって…もう門限の時間過ぎてんだから、玄関閉まってるし」
つか、アンタも門限過ぎてんでしょ?
抜け出してきたの?馬鹿なの?
私は、今現在目下に居るお馬鹿な巨人を訝しげに見た。