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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第20章 流れ星に






地獄の練習も終え、寮に帰宅。

お風呂にも入ったし、もう寝るだけの午後十一時ちょっと前。

携帯を弄りながら、ベッドに腰を下ろした私は、ふと福井ちゃんが言っていたことを思い出した。


「あ…そー言えば、流星群見えるんだっけ?」


時間を確認してみれば、ちょうどピークを迎える時間帯。

折角だし、二人の合格祈願もしないといけないし。

と言うことで、私は窓を開けた。


「うっわ…さっむぅ…」


暖房の効いた部屋の中に、一気に冷たい風が吹き込む。

寒さに耐えながら空を見上げるが、普通の星空が広がっているだけ。

流れ星なんて、一つも流れてこない。


「まだかな…」


そろそろのはずなんだけど。

と、その時。

私の携帯が鳴り響いた。

着信相手は、劉。

…どうせ。「流星群見てるアルか?」とか、そんなことだろう。と思い、私は通話ボタンを押した。


「もしもし?流星群なら見てるよ?」

『鈴佳。下を見るアル』

「は?下?」


劉?流星群ってのは、空に流れるモノなんだよ?

何で下?

とは思いつつも、私は言われた通りに、下を見た。

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