• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第20章 流れ星に




流星群か…。

滅多にない機会だけど、この極寒の中わざわざ見たいとは思わない。

それに十一時なんて、寮の門限も過ぎている時間帯だ。

見るとしても、一人寂しく部屋の窓から見るしかない。


「もし覚えてたら見ますね」

「ついでに福井ちゃんとアゴリラの合格祈願でもしといてあげるよ」

「どうせ鈴佳のことだから忘れてるアル」

「俺も劉ちんと同感ー」

「え?何だって?そんなに走り込みを増やして欲しいって?」

「うわー…枝ちんが雅子ちん化してんだけどー」


わあわあ…と言い合いをしながら、私たちは部活へと向かう。

礼儀正しい氷室は、きちんと三年生二人に頭を下げることも忘れてなかった。

そんな私たちを寂しくも、微笑ましく、引退した二人は見ていた。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp