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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第19章 蓋をした




脳裏に浮かぶ、アイツの顔を払いのけ、私は紫原に言った。


「最終的に留学に行くか行かないのか。決めるのは藍川なんだから、アンタがどーこー考えたところで一緒。考えるだけ無駄」

「……」

「ただ…そーだね…」


我ながら冷たいなぁ…なんて思いながら、私は項垂れる紫原に続ける。


「もし私だったら。行くかどうか、悩んでる時に…大事な人に引き留められたら止めるかもね」

「!」



― 『藍ちんは違う人を見てた』


以前紫原はそう言っていた。

直接聞いたワケでもないし、紫原からもハッキリと聞いたワケでもないけど。

藍川の大事な人…それはおそらく、赤司なんだろう。

紫原曰く、赤司は二重人格なところがあるらしく、藍川が見てたのはもう一人の方の赤司。

中学時代の後半から、藍川が好きだった赤司は消え去ってしまっていたが、WCの決勝で以前の赤司に戻ったらしい。

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