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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第19章 蓋をした






日々は流れ、二月に入った。


「枝ちーん!!」


そして、コイツは今日も私の名前を呼びながら体育館へ入ってきた。

コイツが私を呼びながら寄ってくる時は、ロクなことがない。


「はぁ…今度は何?」

「藍ちんがイギリスに行っちゃうって!俺、どーしよ!!」

「はあ?」


いきなりそんなことを言われて、私にどーしろと。

言ってる意味も全く理解できない。

私は思いっきり眉間に皺を寄せて紫原を見上げる。


「何?『キセキの世代』たちで旅行にでも行くワケ?言っとくけど、アンタこの間もそれで部活休んでるんだから、もう当分休むのは…」

「違うよ!」


先月末…つい先日に紫原は、「久しぶりに帝光メンバーで集まって、黒子の誕生日会をするから」と言うことで、帰省していた。

その間、勿論部活は欠席。

それがあったにもかかわらず、また部活を休む…それも旅行のため。となれば、私ももう黙ってない。

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