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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第19章 蓋をした






その日の帰り道。

私たちはいつものようにコンビニに寄って寮へ帰る。

ただ以前と違うのは、ここに居る全員が寮生であること…前より一緒に帰るメンバーが減ったことだ。


「紫原ー。今日はお菓子買ってあげるよ」

「!?」


コンビニに着き、お菓子コーナーでいつものように籠に大量のお菓子を放り込む紫原に言う。

一方。言われた本人は、私の方をバッと振り返っては、これでもかと言うほどに目を見開いて驚く。


「枝ちん?どーしたの…俺、何かした?」


私がお菓子を買ってあげるなんて、珍しすぎる。

と言うより、初めての出来事で、紫原は自分が私に何かしてしまったのか…と顔を歪ませる。


「んー…何となく。偶には可愛い後輩に奢ってあげるのも悪くないかなーって」

「逆に怖いんだけど」

「んなこと言ってると、買ってあげないからね」

「嘘!嘘です!」


少し慌てた紫原を笑うと、紫原も先程までの顔とは一転。

嬉しそうにルンルンとした様子で、どんどんと籠にお菓子を入れていく。

どんどん…どんどん…どんど……ん?

…あらら?

なんか…多くね?

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