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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第3章 キライだ




何故私がここまで嫌がっているのかって?

それは……。


「…『キセキの世代』も『無冠の五将』も過去の話アル。鈴佳が気にすることじゃないはずアル」


劉は溜め息を溢しながら言った。


『無冠の五将』。

『キセキの世代』の一つ上の世代で、彼らの影に埋もれた5人の天才たち。

そして、私はその『無冠の五将』世代で最も優れたマネージャーと謳われた『女王 枝尾鈴佳』。

中二の途中までは、誰もが認める存在としてバスケ界にその名を残していた。

が、『キセキの世代』とそのマネージャーが現れたことによって、私の存在は影に埋もれてゆき、引退する頃には跡形もなく消えていた。

別に『無冠の五将』だからとか、『女王』の呼び名に拘っていた、というわけではないけれど、彼らの登場から私はバスケ界での居場所を失くした。

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