青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第18章 良かった
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「紫原が素直にわしらと一緒に観にくるなんて、雪でも降りそうじゃな!」
歩きながらゲラゲラと笑うアゴリラ。
それを不愉快そうに見ているのは、勿論紫原。
「うっさいしーもー。アゴ!」
「アゴね」
「アゴだな」
「アゴアル」
「割れてるのってそんなダメ!?」
WC最終日。
今日は陽泉のスタメン五人、雅子ちゃん、私の七人で試合観戦に行くことに。
現在、氷室は用事があるから、と不在だが、後ほど合流することになっている。
いつものようにアゴリラを弄り倒しながら会場へ向かっていると、騒がしい私たちの様子に気づいて声をあげる一つの集団。
「あ」
桐皇だ。
「あらぁ陽泉さん。どーも」
「夏以来か。久しぶりじゃな…まぁ、お互いもう負けちまったが」
「わははっいやー当たりそこねてまいましたなー」
主将同士のアゴリラと今吉さんが話し始める。