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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第18章 良かった






元来た道。行きに乗ったのと逆方面の電車。

宿泊先に戻ったのは、日が沈みだした頃だった。

薄暗い空の下。

宿泊先の外で、一つの人影が見えた。


「おかえりアル、鈴佳」

「ただいま」


劉だ。

こんな寒い中、私の帰りを待っていたのだろうか。

お世話係も大変なことですね、と私はフッと笑った。


「ちゃんと話せたアルか?」

「うん」

「良かったアルな」


そう言って、笑い掛けてくれる劉。

そんな劉に、少しドキッとしたのは…きっと気のせい。

昨日のこともあるから、きっと劉に対して気恥ずかしさがあるだけ。

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