• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第18章 良かった




それから兄貴とは、お互いの今までのことやこれからのことを話した。

そして、夕方に差し掛かる前。

私は宿泊先に帰ることに。


「たまには実家にも帰ってこいよ」

「うん。だけど…まだ少しは無理かも」

「そうか。マネージャー頑張れよ」

「うん。兄貴も、卒論頑張れ」

「おう」


今日…ここに、兄貴に会いに来て良かった。

「じゃあね」と兄に背中を向けて歩き出した時。

兄に、「鈴佳」と呼び止められる。


「鈴佳は…バスケ、好きか?」

「え…?」

「今の。陽泉のチームは好きか?」


今までだったら、ハッキリと「嫌いだ」と答えていただろう。

でも…今は違う。

自分の正直な気持ちが分かる。

私は作らない、屈託のない笑みで兄に答えた。


「うん!好きだよ!」


ちゃんと話せて良かった。

もう。私はちゃんと、陽泉高校バスケ部のマネージャーとして、前を向ける。

ちょっとクサいかもしれないけど。

確かに、そう思った。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp