青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第17章 守る騎士
鈴佳に引き続き、劉、氷室。
二年生の三人が控室から居なくなった後。
残された俺たちは盛大に溜め息を吐いた。
「残る問題は鈴佳、か」
「こればかりは、自分で解決せんことには何にもならんからの」
この二年間。
鈴佳を見てきて思っていたことは、鈴佳はあまりにも強すぎる。
常に気丈に、と振舞う鈴佳。
だけど、それが鈴佳自身を苦しめている。
「劉…頼むぞ」
俺たちが引退する前に、その大きな懸念を払って置かねーと…とは思っちゃいたんだがな。
これは、いつも側で鈴佳を見てきた劉に任せるしかねーわ。