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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第17章 守る騎士






控室に戻った陽泉一同。

すすり泣く声が控室内に響き渡る。

私は、と言うと。

ただ「敗けた」という現実とずっと聞きたかった「ありがとう」の一言に呆然とし、立ち尽くしていた。

そんな中、紫原の携帯が鳴り響いた。

メールだろうか…その内容を見た紫原の目からは涙が零れている。


「アツシ?どうしたんだい?」

「……っ…」


氷室が問いかけても、紫原は答えない。


「とりあえず、紫原はこのまま病院へ…」

「…その必要はないよ…」


雅子ちゃんが言うと、紫原が言った。

必要がないって…。


「紫原?何言ってんの?もし大事になったら…」

「藍ちんが…ケア、教えてくれたから…」

「!」


紫原の手から携帯を奪い、表示されているメールを見た。

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