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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第4章 痛いほど






何かおかしい。


ここ最近、何をするにしても劉がついてくる。

昼休みなんか毎日のようにアゴリラと福井ちゃんが、時には紫原まで私の教室を訪れる。

まぁ…紫原の場合はお菓子を集りに来てるだけなんだけど。

兎に角!

何が言いたいかと言うと、皆がおかしいのだ。

寮を出れば劉のお迎えに始まり、学校にいる時も練習時も、寮に帰るまで。

一人になれる時間が一切見当たらない。

誰かしらが、常に一緒にいる。



「気持ち悪い…」

「あ?何がだ?」


そして今現在。

私は前に福井ちゃん。両脇に劉とアゴリラ。後ろに紫原。というなんとも不可解な状況の中、帰宅中だ。


「おかしいじゃん、この状況。何なの?この二人に囲まれたら私、囚われの宇宙人みたいだし」


2m超えの巨人二人に挟まれ、後ろには進撃の紫原。

いつ捕食されるかわからない。


「ははっいーじゃん。おもしれーし」

「よくないわっ」


福井ちゃんは笑いながら言う。

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