青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第16章 挨拶を。
「相手のスタイルは昨夜ビデオで見た通りだ。出だしからガンガン来るぞ。だが、やることはいつもと変わらない。全てはね返して見せつけろ、陽泉の力を」
「「「おう」」」
試合開始前。
雅子ちゃんはベンチに座るスタメン五人に向かって、力強く言う。
「んじゃまぁ、行こっかい」
「準備はいいかい?」
「ん。おっけー」
陽泉のスタメン。
アゴリラ、福井ちゃん、劉、氷室、紫原が立ち上がり、コートに立った。
『それではこれより、WC準々決勝第二試合。誠凛高校対陽泉高校の試合を始めます。礼!』
「「「よろしくお願いします」」」
試合が開始された。
審判がコートの中心でボールを高く放る。