青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第4章 痛いほど
それでも、目的を果たすためなのか。
しっかり毎日、寮に帰ってから真面目に取り組んでいるようだ。
「枝尾のメニューは毎回のように結果が出るからのぉ」
「んーそれは否定しないけどー」
紫原曰く。
中学時代も私のような仕事を藍川はやっていたらしい。
が、藍川の得意分野は身体管理。
それ故、選手育成面については私の方が上。だと言う。
たった一つだけでも…あの子たちに勝てた気がして、純粋に嬉しかった。
「IH予選まで二週間を切っている。全員枝尾のメニューをしっかりこなすように!」
雅子ちゃんが言うと、部員は全員大きく返事をした。