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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第14章 雪ウサギ




私も早速、劉と一緒に捜索に行こうとするが、劉が突然立ち止まる。


「劉、どうしたの?」

「……これ」


立ち尽くす劉を不思議に思い、私が問いかけると、劉は先程福井ちゃんとアゴリラが積み上げたかまくら用の雪山を指さす。

そして、私はその指の先を見てギクリと顔を強張らせる。


「劉、鈴佳?何固まって…」

「ふ、ふ、ふ、福井ちゃ…っど、ど、ど、どーしよ…っっ」

「あ?」


私が上手く回らない口で言うと、福井ちゃんは「何言ってんのか分かんねーよ」と言いながら、私が指さす方を見る。

そして、福井ちゃんも私と劉同様に顔を強張らせた。


「どうしたんじゃ?」


私たち三人の異変に気付いたアゴリラもやってきて、自分が積み上げた雪山を見下ろす。

そう。

その雪山の下から、黒いモノがチラリと顔を覗かせていたのだ。

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