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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第14章 雪ウサギ




「あっくーん!」


そんな時。

公園に響いた悲壮な叫び声に、私たちはハッと我に返った。

声の主の方へ目を向けると、一人の保育士さんが必死に「あっくん」と叫んでいる。

いや…それは一人ではない。

公園へ園児たちを連れてきていた保育士さん全員だ。


「…何かあったのかな」

「俺、ちょっと聞いてくるわ」


福井ちゃんは私たちの元から離れ、近くの保育士さんに何があったのか尋ねに行った。

少しすると、福井ちゃんはこちらに戻ってくる。


「福井。何があったんじゃ?」

「それが…」


険しい表情で福井ちゃんは、たった今保育士さんから聞いた話を口にする。


「園児が一人いなくなったじゃと!?」

「ああ、だから大騒ぎになってるらしい」


あらま…それは大変。

福井ちゃんから事情を聞いた私たちの顔は自然と険しいモノに変わる。

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