• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第13章 次こそは




一方、後ろの紫原と氷室は「誠凛で間違いない」と確信しているのか、何も言わない。

私としては鉄平の居る誠凛よりも、真の居る霧崎第一の方がいいんだけどね。

すると、その時。

私の携帯が震えた。


「お、来た来た」


着信相手は、お待ちかねの真。

私は通話ボタンを押す。


「もしもし?真?どーだった?WC出場決まった?」

『……』

「もしもーし?聞こえてんのー?」


電話に出たはいいが、肝心の真が何も言わない。

その様子に私は首を傾げ、それを見た他の五人も同様に首を傾げる。


「真?どーしたの…」

『負けた』

「は?」


今聞こえてきた言葉に、私は耳を疑った。

あれ?今…「負けた」って聞こえた気がするんだけど…?


『だから…負けたんだよ』

「……」


確かに聞こえたその言葉に、私は足を止めた。

そして、今言われた言葉をもう一度自分の頭の中で繰り返す。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp