青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第13章 次こそは
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それから二週間が経った。
先週末に何とも珍しく真から電話があり、地球も今日で終わりか…なんて思っていると、決勝リーグ出場が決まったとの報告を受けた。
それは誠凛も同じらしく、真曰く「二度と立ち上がれないほどに潰す」らしい。
鉄平とは、性格が相反れていることから『無冠の五将』の中でも仲は良くない方だが、「もう止めてやれよ…」と思わなくもない。
それともう一つ。
先週末に紫原が突然「うわぁ…マジ?」と呟き、どうしたのかと尋ねると、「こじ開けられちったー」と不可解な言葉を残した。
「そろそろ決まる頃かぁ…」
その週末の夕方。
練習を終えた私は、お馴染のいつものメンバーと帰宅中。
携帯で時間を確認しながら、そろそろ終わっているであろうWC東京予選の結果を待っていた。
「秀徳は確実に決定だろうな」
「そりゃそーじゃろ。あの緑間が居るんじゃ。IHも出場していなかったことが不思議なくらいじゃからな」
「となれば…残る一校はどこになるアルか」
前を歩く福井ちゃんとアゴリラ、私の隣の劉は口々に言った。