• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第4章 痛いほど




紫原と盟約を結んでから、私は以前よりは練習をサボることが減った。

それでもやっぱり、気分の乗らない日はサボって帰ってたし、練習試合でもサボる日はあった。

その度に、雅子ちゃんから大目玉を喰らっては、仕事を増やされる…なんてこともある、日常を送っていた。


「鈴佳」


はいはい。

今日の気分は良くも悪くもないからサボりませんよ。

HRが終われば、同じクラスで私の監視役の劉は、毎日のように声を掛けてくる。


「何。今日はサボらないよ」

「紫原と何があったアル」

「は?」


全く予想もしていなかった言葉に、私は目をパチクリさせた。


「何って…何も」

「そうアルか?」


劉は元々鋭い目をさらに鋭く細め、疑いの目を私に向ける。


「だっておかしいアル」

「何が」

「鈴佳は紫原が嫌いだったはずアル」

「?嫌いだよ」

「なのに、あの日は紫原と一緒に部活に来たし、あれから鈴佳はあまりサボらなくなったアル」


あの日。と言うのは、私が紫原と盟約を交わした日のことを言っているのだろう。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp