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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第13章 次こそは






陽泉がWC出場を決めたその翌週。

他の都道府県も着々と出場校が決まっていっていた。

そんなとある日の昼休み、私と劉が廊下を歩いていると、前方からこちらへ歩いてくる二つの影。


「ホント。アンタら仲いいね」


氷室と紫原だ。


「ハァイ、劉に鈴佳」

「そーゆーそっちこそ。いつも一緒じゃーん」

「お前らには言われたくないアル」


全くだ。

そっちは好きで一緒に居るんだろうけど、こっちは劉が着いてくるだけなんだよ。

先日のあの一件があったにしても、過保護にもほどがある。


「ん?氷室、何持ってんの?」

「これかい?」


氷室が手に持っていた一つの冊子を見せながら問い返す。

それに私はコクリと頷いた。


「WCの資料だよ。俺は今大会からの参加だからね。勉強しておこうと思って」

「真面目アルな」

「勉強するほどのモノじゃないでしょ」


まぁ…それだけ気合が入っているのだろう。

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