青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第13章 次こそは
決勝戦。
紫原がジャンパーヴァイオレーションしたこと以外は順調な試合展開。
言っておくがこれはWCの県代表を決める最終決戦である。
にもかかわらず、陽泉は無失点でこの試合に勝利を収めた。
「試合終了ー!!勝者、陽泉高校!!」
「WC出場決定ー!!」
WC出場をアッサリと決めた。
それはつまり。
私の真の勝負のスタートラインに立ったのと同じ意味。
「次こそは負けない」
絶対に。
アンタらを…私から全てを奪ったアンタらから、何もかも奪い返してやるんだ。
小さく燃やした闘志。
私は小さく息をつきながら、閉会式でアゴリラがトロフィーを受け取っている様子をギャラリーから眺めていた。