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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第13章 次こそは



けっ。

別にぃ?分かってましたけどぉ?

何でも正直に言う紫原に、改めて言われると無性に腹が立つな、くそっ。


「枝ちんってばーごめーん」

「真剣に謝ってんのか、コラ」

「真剣だよー?」


いや。

このゆるっゆるの顔のどこを見て真剣だと判断したらいいのだろうか。

誰か教えてください。


「ベンチには入ってよー?また俺が怒られちゃうしー」

「勝手に怒られてろ」

「でも、それじゃ鈴佳もまた監督に怒られてしまうよ?」

「…ちっ」


氷室はなかなか策士なところがある。

そう言えば渋々ながらにも私はベンチには入るだろう、と分かってのこの発言。

現に、舌打ちをした私をクスクスと笑って見る。


「前の試合が終わった。ベンチに入るぞ」


雅子ちゃんが声を掛け、選手の皆はフロアに入る。

私も渋々、その後に続いた。

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