青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第13章 次こそは
怒ってるわい!このド阿呆!
二度と差し入れなんかするもんか!と思ったわ!
「ご心配なく。もう二度と差し入れなんてしませんので」
「怒ってんじゃーん」
「桃井よりはできるかもしれませんが、藍川のよりは美味しくなさそうなんで」
「え!?何で分かったの!?」
「オイ!馬鹿か!」
「痛っ」
ギョッとした顔をした紫原の頭を福井ちゃんが慌てて後ろから叩く。
それでも、時すでに遅し。
私は準決直前同様の顔で紫原を睨みつける。
「アツシぃ…」
「何故言うんじゃ…」
「やっちったー」
「早く謝るアル」
「素直に謝れば鈴佳も許してくれるよ」
「誰が許すか」
私はフイっと顔を背ける。