青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第13章 次こそは
私が呆れた様子で見ていると、それをクスッと笑いながらも闘志を燃やす…というなんとも複雑な表情をしているのは氷室。
「氷室?なんか気合入ってんね?」
「そうかな?まぁ…入ってると言えば入ってるね」
なんせ日本で初の公式戦だし。と氷室は微笑みながら言う。
ああ、なるほど。確かに。
そして、スタメンたちはライン上に並んだ。
「んじゃ、ま。行こっかい」
「「「おー」」」
「やる気ないのう…」
コートへ立つ五人の後姿に私はクスッと笑った。
WC秋田県予選。
我が陽泉高校は難なく初戦突破。
その後も順調に勝ち続け、大会三日目の準決勝までアッサリ駒を進めた。