青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第13章 次こそは
すると、後ろから私の頭を竹刀で殴る人物が一人。
「枝尾。そんなこと言わずともコイツらは予選で負けるような奴ではない」
「分かってますよ。そのくらい」
「ならばいいが…真顔で言うのは止めてやれ」
はいはい。と私は舌を出して見せる。
そんな私の様子を見た雅子ちゃんは、再び愛刀で私の頭を叩いたが、「鼓舞のつもりならいいがな」と呟いてベンチに座る。
「ほら、アンタらはさっさとコートに行く」
「へーへー。女王様の仰せのままに」
左胸に拳を掲げて心臓を捧げながら言う福井ちゃんだが、その顔はダルそうなモノ。
顔と行動が一致していない。
てか、まずそれ…なんか色々と違うから。
駆逐する相手、うちのエース様だから。