青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第12章 帰れって
「枝尾さーん」
生徒玄関で靴を履き替えていると、一人の女子生徒が私を呼んだ。
顔を見るが、知らない。
多分だけど…後輩ではないだろうし、同じクラスでもない…他のクラスの二年か、もしくは先輩。
「先生が呼んでたよ?」
「私を?何で?」
「うーん…分かんないけど、枝尾さんを呼んできてって頼まれたの」
えぇ?私、何かしたかなー?
課題も出したし、授業中も今日は寝てないはずだし。
てか、アンタ誰。
「んー…まぁいいや。劉、先に行ってて」
「分かったアル」
劉の返事を確認してから、私は靴箱にローファーを入れ直し、誰かも知らない彼女についていった。