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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第12章 帰れって






福井ちゃんたちがビシッと言ってくれたお蔭で、放課後の部活時は平和な日々を送っていた。

そう。

放課後の部活時、は。


「アンタ、氷室君の何なの?」


昼休み。

私は数名の三年女子に屋上へ呼び出しを喰らっていた。

別にこれは今に始まったことではない。

私が一年の頃には「福井君に近づくな」「劉君と馴れ馴れしくするな」と幾度となく呼び出されたし、二年に上がってからも「紫原君に…」と言われ続けている。

が、そんなこと言われてもどうすることも出来ないワケであって、いつも適当に流している。


「はあ?何って…ただの選手とマネージャーだけど?んなことも分かんないワケぇ?もしかして頭悪いのぉ?」

「いい加減その生意気な態度どーにかしろよ!」


そう言いながら私を呼び出した内の一人が、私を突きとばそうと腕を伸ばしてくる。

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