青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第12章 帰れって
これが出てきた罰だよ。
これで氷室まで出てきた日には、地球は滅亡するだろう。
「福井さん?大きな声を出してどうしたんです…」
「「「きゃーっっ氷室くーんっっっ」」」
あ、アッサリと地球は滅亡してしまった。
「何で氷室まで出てくんの…」
「いや…心配だったから…」
もう…いくら心配だったからって、何でよりによってこの四人が出てくんの?
馬鹿なの?ねぇ、馬鹿なんでしょ?
出てくんのがアゴリラだったら、なんてことはなかったのに。
「福井?そろそろ休憩終わるぞ?……って、何してんじゃ」
今更遅いわ。
なんてことはないアゴリラも登場するも、ホントになんてことはなかった。
アゴリラが今言ったように、体育館の中ではただいま休憩中なんだろう。
でなければ、こんなにぞろぞろと部員が出てくるはずもない。
「見りゃ分かんでしょ。折角帰ってくれそうだったとこに、この四人が来たんだよ」
「……」
「ったく…もう雅子ちゃん呼んできてよ。って、アゴリラ?」
もはや最終手段の雅子ちゃんに出てきてもらうしかない。
ここで彼女らにビシッと言ってくれる人は、雅子ちゃんだけだ。