青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第12章 帰れって
私がイケメン揃いなバスケ部のマネージャーを出来る理由。
中学時代の功績もあるけど、もう一つ。
私が周囲の女子生徒たちのように、バスケ部の面々を見ても騒がないから、そう言った目で部員を見ないから。
「そもそも、うちらにマネージャー無理。とかそんなこと言う権利、アンタにないじゃん」
「アンタじゃ話になんない!氷室君呼んでよ!」
何でそこで氷室なんだ。
いい加減面倒の度を越えてきた私は、いまだ喚く彼女らを哀れなものを見るかのような視線を送る。
そして、一つ溜め息を溢した後、口を開いた。
「だからぁ…その辺の権限は全部私にあんの。何で分かんないワケ?馬鹿なの?私が『NO』って言ったら『NO』なんだよ。それでも納得いかないんだったら、監督と主将呼んでくるけど?」
まぁ…結果は変わんないんだけどね。
どーすんの?と私が彼女らに目を向けると、流石に雅子ちゃんの登場は避けたいらしい彼女らは、気まずそうに黙り込む。
おーおー。そのまま帰れ。
「鈴佳?まだ終わらないアルか?」
「え…?え、ちょ馬鹿っ」
「「「劉くーん!!」」」