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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第12章 帰れって






「はあ?!何で!」

「だーかーらーっうちの監督からの指令なワケ。何回も言わせんな」

「うちらはただ氷室君の応援に来ただけじゃん!」

「それが迷惑だっつってんの」


放課後。

案の定、バスケ部が使用している体育館の前には、氷室目当ての女子生徒でごった返していた。

雅子ちゃんと相談した結果、見学禁止令を再発布することに決定。

そして、ただいま私、バスケ部マネージャーの枝尾鈴佳は見学に来た彼女らを追い返す、という重要な任務に当たっている。


「つか、アンタ二年じゃん。先輩には敬語使えよ」

「アンタらは直接私の先輩じゃないでしょ。どーでもいいから帰って。邪魔」

「超生意気!何コイツ!『女王』とか言われて調子乗ってんの?!」


大半の女子生徒は、私が見学禁止令を告げた時点で大人しく帰った。

が、数人の二年女子と多くの三年女子がいまだ私に物申している。

至極面倒だ。

何を言っても聞きはしない。


「じゃあさ。うちらもマネージャーやる。それなら問題ないでしょ?」


ばーか、問題大アリだっつーの。

何ドヤ顔で言ってんの。


「それは無理。私しかマネージャー出来ないらしいから」

「はあ?バスケ部独り占めかよ!」

「独り占めとか、そーゆーこと考えてる時点でアンタらにマネージャーは無理だよ。やるだけ無駄。居ても邪魔」

「やってみないと分かんないじゃん!」


いや、目に見えて分かるわ。

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